完全室内飼いでも月1回のシャンプーでは不十分!
10日〜2週間に1回、自宅シャンプーをお勧めしています。飼い主さんは気づきにくいのですが、汚れはけっこう溜まります。外からの汚れは拭けば落ちますが、体から出る皮脂や排泄物の汚れは、洗い流さなければ落ちません。これらは皮膚疾患の原因にもなるので、清潔な状態を保ってあげてください。
犬のシャンプーはトリミングサロンにお任せすれば大丈夫! と思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。実は、お互いが健康で快適に暮らすために、自宅シャンプーはぜひやっていただきたいケアなのです。愛犬の自宅シャンプーのコツや疑問にお答えします。
10日〜2週間に1回、自宅シャンプーをお勧めしています。飼い主さんは気づきにくいのですが、汚れはけっこう溜まります。外からの汚れは拭けば落ちますが、体から出る皮脂や排泄物の汚れは、洗い流さなければ落ちません。これらは皮膚疾患の原因にもなるので、清潔な状態を保ってあげてください。
花粉にデリケートな人は、外出から戻ると衣服を払ったり顔を洗ったりして、体に付いた花粉を落としますが、実は、散歩帰りのワンちゃんが家の中に花粉を持ち込んでいた!ということがライオンと麻布大学獣医学部、NPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所との共同研究によってわかりました。(※プレスリリース「花粉がペットの体毛に付着し室内に持ち込まれることを確認」)
散歩から帰ったワンちゃんには、頭や背中だけでなく、足裏や腹部にも花粉がたくさん付着していることが明らかになりました。
ワンちゃんは散歩や皮脂の汚れがつきやすく、皮膚トラブルの原因になってしまうこともあります。春先には家の中に花粉を持ち込むことも!
お互いが健康で快適に暮らせるように、カンタン!自宅シャンプーのコツをご紹介いたします。
ワンちゃん自身から出る皮脂や排泄物などの汚れは、見えにくいところにたまっていきます。皮膚疾患の原因にもなるので、月1回のシャンプーではやや不十分。理想的には、サロンの合間ケアとして2週間に1回の自宅シャンプーですっきりきれいにして、清潔を保ってあげましょう。
拭き取りシートで拭けば、被毛や肉球についた汚れは落とせます。遊びに出かけたりして汚れた時素早くきれいにできるので便利です。でも皮ふや足指の間の汚れは、洗い流さなければきれいにできません。汚れやすい足先だけでも、水、または、できればシャンプーで洗うのがおすすめです。
無理せずできるところから洗いましょう。体を濡らさずに洗えるドライシャンプーを試してみましょう。汚れたところをピンポイントで部分洗いできる泡スプレーシャンプーもおすすめです。お互いに無理なくできるように、少しずつ練習しましょう。
環境が変わって緊張している時期は、シャンプーで体調を崩してしまう心配があります。子犬が慣れるまでは拭き取りシートやドライシャンプーできれいにしましょう。ただしワクチンの接種をした場合、1週間は控えたほうが安心です。
体を濡らしたり乾かしたりするシャンプーは、犬の心身に負担をかける場合もあります。体力のない老犬は体調の良いときに洗いましょう。無理をせず拭き取りシートやドライシャンプーを使うのもおすすめです。
日頃汚れやすい足、耳、顔、お尻だけでもこまめな「部分洗い」がおすすめです。特に足はお散歩のときに汚れやほこりを吸い込み、黒くなってしまうこともあります。やわらかい飾り毛や長毛の汚れは、タオルで拭いただけでは落ちないので要注意!手軽にホームケアができるスプレータイプの泡シャンプーで部分洗いを習慣にしましょう。
シャワーをかけるだけでは、被毛が水をはじいてしまうこともあります。洗面器にぬるま湯を入れてやさしく足にかけ、地肌まで丁寧に濡らしましょう。足などの末端はデリケートな部分で、触られるのが苦手な犬もいます。とはいえ最も汚れやすい部分なので、足を触れるような信頼関係を日頃から築いておくことも大切です。歯みがきと同じように習慣にしましょう。
よく濡らした後は泡タイプのシャンプーを適量つけます。汚れている場所に液体タイプのシャンプーをいきなりつけても泡立ちにくいのですが、最初から泡になって出てくるタイプなら楽ちんです。
爪や足裏は分泌物が出るため、においや汚れがたまりやすいところです。指の間も丁寧に洗いましょう。デリケートな部分なのでゴシゴシと強くこすらず、クチュクチュと軽くもむような洗い方がおすすめです。
部分洗いのときはシャンプーのすすぎ残しに注意が必要です。洗った部分より少し上まで泡がついている場合もあるので、乾いているところまでぬるま湯で濡らしてしっかりすすぐこと。足を洗面器につけて洗った後は、やさしく握って水をしぼることを数回繰り返します。最後にシャワーや蛇口からぬるま湯を流しながら念入りにすすぎましょう。
タオルで水気をしっかり拭き取ったら、部分洗いでもドライヤーでしっかり乾かしましょう。モデルのプードルのようにショートスタイルや短毛の犬は、タオルドライをした後は自然乾燥でもOK。 ただし、飾り毛や長毛の場合は乾いてからコームでとかしましょう。縮れたり毛玉ができたりするのを防げ、きれいな仕上がりになります。