ペットもひとと同様に、皮脂や皮膚分泌物が雑菌に分解されてニオイや皮膚病の原因となる刺激物を生じます。ニオイや汚れが目立ってきたらこまめにシャンプーして、皮膚や毛を清潔にしましょう。一緒に生活している人の健康のためにもペットを清潔に保つことは大切です。
ワンちゃんの場合
ブラッシング
シャンプーの前には必ずブラッシングを行います。スリッカーなどでとかしましょう。
ブラッシングスプレーを使うと、毛の舞い散りを抑え、スムースにブラッシングできるので○。
毛玉がある場合はときほぐします。そのままシャンプーしてしまうと、毛玉がさらに固まるので×。
濡らす
犬がシャワーの音に驚かないように、お尻の方から濡らします。湯温は37~38℃に設定。
表面だけではなく、地肌までしっかり濡らします。
デリケートな顔周りは、お湯を含ませたスポンジやタオルなどを使って濡らしてもOK。
シャンプー
ボディにシャンプー剤を付けて、全身に広げつつ泡立てていきます。
足の裏や指のあいだは汚れがたまりがち。
しっかり洗いましょう。
顔にはなるべく直接シャンプー剤を付けず、ボディの泡を使って洗います。
シャワーの水圧にびっくりしてしまう子もいるので、
シャワーヘッドは犬のボディに近づけて使うとよいでしょう。
なるべくほめながら作業して、シャンプー嫌いにならないように!
すすぎ
最初は頭から、手早くすすぎます。下あごをしっかり支えてください。
泡が目に入ったら、慌てずにお湯を手に取って流します。
リンスを使う場合は、シャンプーをすすいだ後、リンス液を適量を手にとり、体に直接つけるか、ぬるま湯に溶かして体にかけ、全身にムラなくなじませます。
リンス液も、シャンプーと同じように頭部からシャワーをあててよくすすぎます。
すすぎ残しやすいところ。
すすぎ終わったら、足の付け根から足先へ向けて水分を絞ります。
「プルプル」をさせると、耳の中の水分を飛ばせます。
タオルドライ
タオルでしっかり水分を取ります。
ドライヤーを当てる時間を短縮するためにも、重要な作業です。
ブルブルしても水滴が飛ばなくなるくらいが目安です。
ドライング
スリッカーなどでとかしながら、全身を乾かしていきます。温度は低めに設定し、ドライヤーはできるだけ固定するのがコツ。
乾かしにくい部位は、すすぎ残しやすいところと同じ。生乾きだと毛玉の原因にもなるので要注意。ドライヤーを犬の体に近づけすぎないように注意しましょう。
きれいになりました♪
ネコちゃんの場合
ブラッシング
ブラッシングをして汚れを表面に浮かせます。
毛のもつれや毛玉は、くしや指であらかじめ取リ除きます。
濡らす
全身にぬるま湯のシャワーを流します。腹部は手のひらを当てて軽く叩きながら、頭部はシャワーを後方
から近づけて静かに流します。
シャンプー
猫用シャンプーを適量手にとり、 背中、腹、足にのばすようにつけ、指の腹でマッサージするように全身を洗います。
顔は目に入らないように注意して よく泡立てた泡で最後にやさしく洗います。
長毛種の場合は毛が絡まないように、手で包むように汚れを落とします。
すすぎ
頭部からシャワーをあててすすぐ。顔に手をかざすようにして、目と鼻にお湯が入らないよう注意します。目に入ったシャンプー液もていねいにすすぎ落とします。
リンスを使う場合は、適量を手にとり、体に直接つけるか、ぬるま湯に溶かして体にかけ、全身にムラなくなじませます。
リンス液も、シャンプーと同じように頭部からシャワーをあててよくすすぎます。
ドライ
タオルで軽く押さえるようにして、全身の水分を拭き取ります。
ドライヤーの温風を、毛の流れに逆らうように当てます。
くしやスリッカーブラシで毛の流れを整えながら、頭部から順に乾かします。
最後にくしを全身に通し
て仕上げます。
猫のシャンプーのポイント
- しっかりブラッシング
- シャンプーの前には必ずていねいにブラッシングをしましょう。
特に長毛種は、毛がからまったまま濡らすと後でほぐれづらくなるので念入りにブラシをかけましょう。 - 顔に水をかけない
- 猫は顔に水をかけられることを特に嫌います。
身体をぬらす時は、ぬるま湯を足やお尻など顔から遠い部分からかけて徐々に慣らすことが大切です。 - シャンプーは子猫の頃から!
- もともと、猫は水を嫌うもの。シャンプーに慣れさせるには子猫の頃から習慣づけるのが一番です。
また洗っている最中は、背後から声をかけて猫をリラックスさせるとよいでしょう。